ショパン ノクターン第二番 op9-2

ショパンのノクターン第二番【op9-2の解釈とテクニック】

1,ショパン ノクターン第一番 op9-1について その@ 用語の説明 こんにちは。今回はショパンのノクターンについて書かせていただきたいと思います。 ノクターンの一番は全体として短調で哀愁のある美しいメロディーが特徴で ショパンの二十数十曲の中でもかなり有名な部類であると同時に、個人的に私の一番 好きなノクターンでもあります(これはどうでもいいですね)。 【メカニックとテクニックについて】 さて、まずは曲の難易度の方から話していこうかと思います。と、その前に難易度を 語るときによく使われる二つの用語について説明をしておきます。 それは、「メカニック」と「テクニック」です。 みなさんテクニックの方は非常に聞きなれた言葉で普段生活で使われる方も多いと思います。 しかし、メカニックと並んで使われるテクニックというのは意味が少し変わってくるのです。 そして、メカニックという言葉はおそらくあまり聞き覚えがないでしょう。 ではこの二つについて説明していきます。 まずメカニックというのは単純に ・指が早く動くか ・粒がそろっているか ・リズムが正確に取れているか といった技術のことを指します。おそらくみなさんが使われるテクニックというのは主に メカニックのことだと思います。 ではテクニックとは何でしょうか?それは ・メロディーが歌えている。 ・曲の情緒が表現できている ・強弱記号がついていない部分での音のバランス、歌い方 そしてこれらにメカニックの項目を足したものがテクニックです。 つまり、テクニックがあるというのは技術が卓越していてかつ曲の解釈も素晴らしい みたいなことを言うんですね。メカニックという技術ばかりを磨いていると肝心の曲が つまらないものになってしまいがちなので、テクニックという技術を伸ばせるといいですね! それではそのAで改めてショパンノクターン第一番の難易度の話に入ろうかと思います。 2,ショパン ノクターン第一番 op9-1について そのA 全体の難易度&メカニックの難易度 【この曲の難易度】 それでは@で説明したテクニックとメカニックを使って話していきたいと思います。 難易度は1から10の10段階評価にします。 1はピアノ習ってない人でもいけるレベル、10はプロ級といった具合に考えてください。 結構適当ですけどそもそもピアノの曲に厳密に難易度をつけることなんてできないので 軽く参考にする程度でいいかと思います。 この曲の難易度は、メカニック・・・4〜5 テクニック・・・7 です。 一般的にノクターンといった曲ではメカニックとテクニックに差が開くことが多いです。 ノクターンでは聞いている人の心を感動させるような演奏技術が求められますからやっぱり それはノクターンの難しいところですよね。心をこめて弾く・・・ということを常に心がける といいと思います。具体的な話は曲の解釈というところでお話しようと思います。 まずメカニックですがこの曲は楽譜をなぞるだけならそこまで難しい曲ではないと思います。 ツェルニーでしたら30番後半〜からでも十分物にできると思います(あくまでメカニックの 話です。)。難所を挙げるとしたら、主題序盤の22連符およびその他の連符がなめらかに粒が そろうように弾くのが難しいですね。これの練習法も後で解説します。 後、評価で4〜5と開きがありますが、これは簡単に言うと手の大きさの問題です。 この曲は左手が終始音域の広い分散和音になっています。ですから手の小さい人は多少不利かな・・・ という意味で5という数字をつけています。 でも手が小さい人も安心してください!手が小さい人は細かくて早いパッセージが弾きやすいという 利点がありますから!! ちなみに筆者は手がかなり大きい方です(ぎり11度くらい)。 と手が小さな方へのフォローを入れたところで次はテクニックですね。 テクニックは次のそのBで詳しく説明したいと思います。 3,ショパン ノクターン第一番 op9-1について そのB テクニックの難易度 一般的にノクターンといった曲ではメカニックとテクニックに差が開くことが多いです。 ノクターンでは聞いている人の心を感動させるような演奏技術が求められますからやっぱり それはノクターンの難しいところですよね。心をこめて弾く・・・ということを常に心がける といいと思います。具体的な話は曲の解釈というところでお話しようと思います。 では、、この曲何が難しいかというと、2番もそうなんですが主旋律がほとんど単旋律なんですね。 単旋律というのは一種類の音でメロディーが流れていくこと、つまりメロディーに和音が 入ってこないということなんです。 「音が一種類だけなんだから簡単なんじゃないの?」と思った方もいるかもしれません。 でもたとえば、オーケストラや吹奏楽のコンサートを想像してみてください。 トランペットのパートが全員で全く同じメロディーを演奏するのと、パートごとでハーモニーも混ぜて 演奏するのではどちらが難しいでしょうか?ピッチ云々の問題を除くと同じメロディーを演奏する方が 大変ですよね。だってちょっと間違えたらすぐばれちゃいますから(笑)。 ピアノも同じで単旋律は絶対にミスタッチできないし、主題は全部情緒的に歌い上げなければいけない。 そうした意味でもやっぱりテクニックの難易度は高いです。こうしたことも念頭にあるとありがたいと 思います。それでは次で曲の解釈の方に移りたいと思います。 4,ショパン ノクターン第一番 op9-2について そのC 解釈 では早速、主題の方から話をしていきたいと思います。 【1小節目〜】 この曲は一小節目が一見簡単に見えますが意外と難しい部分です。この部分を平凡に弾いてしまうと 曲全体が台無しになっちゃいます。まず最初のB♭の音は絶対に強く弾かないように、でも芯のある音で 弾きましょう。それからDに向かって気持ちクレッシェンドする感じがいいと思います(楽譜にはクレ シェンドは書かれていませんが、つけた方がよいと思うからつけるというのはテクニックという技術です) 二小節目で三拍目でスラーが切れてますが、全体としては三小節目の三拍目までを一つの流れとして意識 して弾けるようにしましょう。まあこれは二小節目の最初にクレッシェンドがついていますから自然と分かる と思います。 さて、三、四小節目で問題の長い連符ですね。まずこれの弾き方について説明します。まず〜連符の〜の数字から 4の倍数になるまで3を引きます。たとえば三小節目の連符では一回引くと8になって4の倍数ですね。ですから、 最初の3つの音を三連符で弾き、残りの8つの音を十六分音符で弾きます。何となくわかったでしょうか? 次の四小節目も同様に最初の6つの音はそれぞれ三連符で、残りの16つの音は十六分音符です。これを左手の一つずつ の音に当てはめていけば何連符だろうとうまく弾くことができると思います。 ただし注意してほしいのは、三連符で弾く時に露骨に三連符弾いてますよというのがわかるように弾かないでください。 なるべく11,22連符を意識して三連符に聞こえないように弾くと聞き心地が一気によくなります! それでは次で続きのところを話していきたいと思います。 5,ショパン ノクターン第一番 op9-2について そのD 解釈 【5小節目〜】 ここで盛り上がってとてもドラマチックな場面ですね。主題は単旋律を引き立たせるために左手をかなり抑えるのは 言わずもがなと思いますが、ここでは左手も結構強く弾いちゃっていいと思います。もちろん右手はそれ以上に強く 弾きましょう。でも、ただ強いだけじゃなくていつもいい音をイメージして弾くようにしましょう!それとsfpのpは そんなに落とさなくていいです。落とし過ぎるとすごく不自然に聞こえるので。 4拍目からは二声になっていますが、単旋律と同じ弾き方でよいと思います。 ここのクレッシェンドは聞かせましょう。大事なクレッシェンドです。 6小節目の三拍目のEsは気持ち長めにとりましょう。それで次の八分音符も少し揺らすと哀愁漂っていいと思います。 8小節目の三拍終わったところで物語はいったん終わりですね。4拍目から新しく入ります。 デクレッシェンドになっていますが、最初の3音くらいは少しクレッシェンドした方がいいと思います。 11小節目は頑張ってください。 【15小節目〜】 主題で一番の盛り上がり部分ですね! 15小節目、16小節目、17小節目で段階的なクレッシェンドをしましょう。私たちはこういうクレッシェンドを 階段クレッシェンドと呼んでいます。appassionatoとか書いてありますね、passion・・・そう、情熱的に 弾きましょう! 18小節目で中間部への移行となります。ここ割と自然にrit(遅くする)かけちゃいがちなんですが、個人的には そのままのテンポであっさり中間部行っちゃった方がかっこいいと思います。これは人それぞれなのでお好きな方を 弾かれればよいと思いますね。人それぞれ違った弾き方をするのもピアノの楽しいところの一つですね。 それでは次で中間部行きたいと思います。 6,ショパン ノクターン第一番 op9-2について そのE 解釈 中間部 【19小節目〜】 さて、とうとう中間部に入りましたね。中間部は右手はオクターブが中心で幻想的なメロディーを奏でていきます。 左手も音域こそ広いですが割と弾きやすい音型ではないでしょうか? 右手はオクターブですが特にソプラノ(楽譜の一番上の音)を響かせるようにしましょう。左手はできるだけ小さく。 ここから5小節間はどんどん流れるように弾いていきましょう。 さて、24小節目ですがここでちょっと雰囲気が変わりますね。調もGdurに転調しています。 ppp、できるだけ弱くとの指示ですがここでは強弱を変えずにウナコルダを踏んでみましょう。これで音質を変えることで 雰囲気が変わるのをよりはっきりさせてくれます。 そして注意なのですが、25小節目にfがありますがこれは普通のfで取ってはいけません。pの中でのfというように考えてください。 つまり強いといってもmp以下なのです。ですからあまり強すぎにならないように弾きましょう。 36小節目は少し盛り上がっていきましょう。オクターブの進行になりますが、ここでもしっかり右手のメロディーを意識して 弾けるようにしましょう。音量調節は主に左手で行い、右手はソプラノの響きを常に重視しましょう! ちなみにオクターブの装飾音符ですが、神経質に普通の装飾音符として弾かなくても全く問題ありません。 十六分音符くらいの長さで弾いてもいいと思います。 それでは次で一番最後まで行きたいと思います! 7,ショパン ノクターン第一番 op9-2について そのF 解釈 終盤 【43小節目〜】 さてここからはおなじ中間部ですが右手が和音になっていますね。そして曲調も微妙に明るくなった印象を受けます。 まあここでも右手は常にソプラノを響かせましょう。後、ここのfもpの中のfで弾くのがよいと思います。 45小節目の5拍目に入ってくる右手のFCの和音など、こうしたメロディーの合間に入ってく伴奏は本当に小さく 左手よりも小さく弾いてください。絶対にこの音は目立っちゃだめです。 47小節目は指使いを工夫してつなげて弾くようにしましょう。私が使っている楽譜はパデレフスキ版ですが、その 楽譜には、52,51,53,42となっています。私もこれが一番弾きやすいと思います。 49小節目からは一気に小さくなるので注意を。 51,52小節目の左手はうんと小さく、そして53小節目からのメロディーも小さくこっそりと入りましょう。 59小節目からは左手を少し聞かせたいですね、ちょっと大きめでいいでしょう。 62小節でまだ主題が戻ってきましたね。特に注意する点はありませんが、強いて言うなら65小節目のパッセージは 少し弾きにくい音型がありますので練習してください。 こうしたパッセージの練習はゆっくりのテンポで付点(タッカタッカ)のリズムに変えてやったり、全部スタッカートで 弾くといった練習をすると大変弾きやすくなりますので他の曲でも弾きにくいところがあったら試してください。 さて、最後に一番最後のアルペジオの聞かせ方のちょっとしたテクニックを紹介します。 普通に流して弾いてしまうのではなく、下のB♭〜B♭まで弾いた後、一番上のDだけを少し間をおいて弾くと おしゃれでかっこいいですよ。試してみてください。 さて、これでこの曲の解説(のようなもの)は終わります。最終的に弾くのは皆さんですから、自分だけのこの曲を 仕上げてください。私の話はあくまで参考程度でいいと思います。 それでは皆さん頑張ってください。 8 ショパン ノクターン第二番 op9-2について そのG 解釈 次はかの有名なノクターン二番についてのお話をしていこうかと思います。 ノクターン二番の最初のあまりにも有名な旋律は、誰でも一度は耳にしたことがあるなではないでしょうか。 あの優雅で美しいメロディーは一度聞いたらなかなか頭から離れませんよね。 それでは説明を始めたいと思います。 まずは難易度ですが、この曲は一番と比べるとメカニック、テクニック共に優しく、 十段階評価ではメカニック4 テクニック5と言ったところでしょう。というかメカニックはともかくテクニックに関しては全く数字で決められるものではないんですけれどね。 実はこの曲は技術的にはそれほど難しくありません。左手の跳躍さえ練習して引けるようになれば楽勝でしょう。 問題はテクニック的な問題です。この曲とてもきれいで良い曲なのですが、同じフレーズが何度も繰り返されて 退屈になってしまいがちなんですね。ここをうまく工夫して退屈させない演奏をするのがこの曲は難しいのです。 それがうまくできればこの曲が完璧に弾けていると言って良いでしょう。 また、こうした特性故にこの曲は個性というものがでやすい作品といえるでしょう。ですから、自分なりの解釈で、 自分だけのショパンを作り上げることがゴールにできると良いですね。あ、もちろん私の解釈も参考にしてもらってもぜんぜんかまいませんよ! 私も最初はいろんな人の弾き真似ばかりしていましたから・・・(笑) それでは曲の解釈、弾き方といった面での話をしていきたいと思います。 9 ショパン ノクターン第二番 op9-2について そのH 解釈 それでは早速ノクターン第二番の解釈、弾き方について話していこうと思います。細かく説明する前に、まず右手と 左手で全体として注意することを言っておきたいと思います。 まず右手ですが、この曲は終盤を除きすべて単旋律です。単旋律はメロディーに和音が絡んでこないので簡単と思われ がちですが、一つだけの音でメロディーをつないで音楽の流れをつくり、そこにショパンの情緒を表現するというのは 非常に難しいことだと思います。ですから、ただ音を鳴らすだけでなく、そのメロディーを自分で歌い上げるように 丁寧に演奏しましょう。また、この曲は主題が複数回目になると装飾音符が多く出てきます。弾きにくい音型だとついつい 装飾音符が大きくでてしまいますので、なるべく小さく弾くように。あくまで装飾音符です。 次に左手です。全体として一拍目に低音をならしそこから三音の和音で伴奏をするという形になっています。まず気をつけて ほしいことは、シンコペーションとも少し違うのですが、二拍目を大きく(しっかり沈ませるという表現の方がいいかもしれません) 弾いて三拍目を軽く弾くという弾き方が曲全体に安定感が出てよいと思います。二拍目はおろして三拍目はあげるといった感じですね。 また、一拍目と二拍目で二オクターブほどの跳躍があるので、二拍目の音を気にしてしまい一拍目がいい加減な音になってしまいがち ですので、一拍目も丁寧に弾くように心がけましょう。 10.ショパン ノクターン第二番 op9-2について そのI 解釈 では一小節目から、非常に有名なメロディーの部分からですね。最初のB♭は全神経を集中してやさしく弾きましょう! でかすぎたり小さすぎたりすると後々収拾つかなくなりますからね。そしてメロディーは一小節目から4小節目の9拍目 までが一つの流れ、かたまりとなります。なので、アーフタクト明け一小節目の9拍目で弱くし過ぎて音楽が終わってしまったり しないように。二小節目アーフタクトのB♭につなげて弾きましょう。 二小節目の3拍目にターンがありますが、ここは聞かせどころですね。クレッシェンドも書いてありますから装飾音符を徐々に クレッシェンド気味で弾きましょう。最大限に歌ってください!5小節目の一拍目も同様でクレッシェンドを意識して。 六小節目からはメロディーが細かくなって変奏のようになっていますが、歌い方は変えずに。 また、ここでウナコルダを踏んで音色を変えるのが非常に効果的でよいと思います。 同じフレーズが二度繰り返されるので、ウナコルダを踏めば聞いている人の心を引き付けられます。 ただ6小節目でウナコルダ外すのを絶対に忘れないように(笑)。 そして十小節目からはめっちゃ音量を落として、またpoco ritと書いてありますからテンポも落としつつ 霧で前が見えないようなもやもや感を出しましょう。そして十一小節目で霧が開けるのです!。 では十一小節目からは次でお話したいと思います。

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